「治療」
営業車の、です。
左後部のバンパーが少し外れてしまっていたので、修復して頂きました。
驚いたのは、修理工場の工場長のご対応。
お電話したのが本日のお昼。
工場に到着したのが15時少し前。
「あぁ、これ、置いていけないの?代車はあるけど」
‐ 休日、今日だけなんです…
「こっち(目の前にある別の故障車を指差し)の段取りが次なんだよね」
‐ そうですよね…
「どこから来たの?」
‐ 中央区からです…
「…、こっちにバックで入れて」
無言で道具を動かし始め、トンテンカン。
「わかった」
とか、
「やってあげるよ」
とか、
一切言わずに動き出すんです。
足と、腕と、目が。
それが格好良くて!
職人の仕事、なのです!
それから約40分。
あっという間に元通りに!
訊くと、この道一筋55年。
15才で奉公で出て10年。その後独立し、ずっと同じこの地で工務に携わってきたとのこと。
なんでも、昨年はご病気で3か月ほど入院された模様。
「もう、こことここ(身体の部分を指差しながら)は痺れて不自由なのよぉ、ハハ!」
「あと1年くらいかなぁ、仕事できんのも(苦笑)」
もう、全てが格好良すぎです!
終いには、
「あぁ、○○円で良いよ」
‐ …(絶句)
そ、そんなに…
言及せずとも、わかりますよね。高いのか、安いのか。
有難うございます。
私にできる恩返しは、色々な場で口コミでお伝えすることぐらいです。お父さん工場長のご活躍を。
もう無いと思いますが、またちょっとやっちゃったときがあれば、よろしくお願いします。
「あと1年かな」などと言わず、末永くご活躍下さい!