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全道トップクラスの技術で日本一暖かい住まいをつくる
ハウジング髙橋 代表髙橋様

ハウジング髙橋 高橋博文様

旭川市近郊/札幌市近郊

技能グランプリへのチャレンジとともに成長してきた技術力

布広 まずは社歴、会社の沿革を教えていただけますか?昭和45年創業とお聞きしました。人間でいうと、49歳ですね。

髙橋様(以下・髙橋) はい、来年で50周年を迎えます。2019年の4月には記念式典を行いますよ。

布広 来年で50周年、創業されてなんと、半世紀になるのですね!半世紀にわたって旭川を中心に事業を展開されて来られたわけですが、社長が今お座りになっている後ろには沢山のメダルや盾が並んでいますね。

髙橋 当時、私の祖父は宮大工で寺院等を手がけており、父も祖父と一緒に仕事をしていたそうです。しかし、祖父の元で修行を始めて約2年ほどで祖父が亡くなってしまったそうで・・・父は宮大工として、旭川から札幌に出て修行をし、その後21歳で棟梁になりました。父の腕は確かで「若くて腕のある棟梁がいる」と盛況いただきながら仕事の受注をしていったと聞いています。その後、旭川の地でも腕を認められるようになり、以前から借家建築の仕事をくださっていたお客様でもある地主さんが「会社をやるならここでやれ」と誘ってくれまして、それで旭川のこの場所で開業するに至ったと聞いています。開業したのは父が当時27歳の時の事だそうです。

布広 お父様には確かな腕があり、そしてご創業されたのですね。

髙橋 そうですね。腕、技術の裏付けもきちんとあります。

創業する前の昭和44 年に父は技能グランプリで2位を受賞、そして翌年には全道で1位を獲得したそうで、その後創業するに至ったそうです。父はポリシーを持って仕事をしており、「建物はただ建てればいいわけじゃない、しっかりとした構造をつくり、長持ちする建物をつくらなければならない」という考えを持っている、そういう人です。

布広 大事にしていらっしゃるのは、「見えない所にこそ力を入れる」ということなのですね。

髙橋 そうですね。当時はプレカット(構造材を機械でカットすること)はなかったので、木を置き、どこの部分にどう墨付けするか、ある材料をどのようにして使うかを人の目、人の手でしっかり定めて一軒一軒家づくりを行ってきました。

布広 創業前から技能グランプリで賞をとられておられ、創業時には1位を受賞。ハウジング髙橋さんはその技術を代々受け継いできていらっしゃるのですね。

髙橋 そうですね。今では人を育てるという教育の一貫で技能グランプリに出場しています。差し金、のこぎり、カンナ、ノミ・・プレカットの家づくりと違い、私達の家づくりはこれらの道具を必要とします。全道で1位2位を受賞するような技術を有した大工が我が社にはいるのです。

布広 技能グランプリへの出場は、今後もやはり続けていかれるのですか?

髙橋 はい。それが必要だと思っています。家をどう売るかという事よりも、職人をどう育てていくかを従業員と共に考えています。こんな会社ってなかなかないのではないでしょうか?これが強みかといえばそうではないかもしれませんが。

布広 家づくりの部分、デザインで言いますと貴社の特徴としては木のぬくもりを感じられ、肌触りが良く、4重窓の家・・・4重窓ですか?ここまで必要?というくらいポリシーを感じられます。

髙橋 今では当たり前となっている付加断熱を、ハウジング髙橋では創業当時、今から40年以上も前からずっとやっています。基礎断熱も同じく、誰もやっていなかった時代からやっています。どうにか暖かい家をつくりたい、壁の断熱性能と窓の断熱性能との差があってはだめ、それなら窓だという話になって、弊社オリジナルの木製サッシができました。なぜそこまで暖かい家にこだわるのかというと、父は、「お客さまに喜んでもらえる家づくりを。それにはまず、冬の厳しい旭川で日本一暖かい住まいをつくらなければ」と、このように考えていたそうです。暖かい家を作ること。それをどう売るとかそういう話ではなく、ただ良い家を作り、お客さまに満足して頂く、私たちにとってはそれが大切なことなのです。実際に住んでみて暖かく光熱費もかからない、と評価してくださったお客さまが「ハウジング髙橋 住まいの会」を立ち上げてくださり、その住まいの良さや私達の家づくりを広めていってくださいました。

布広 断熱性能、4重窓、旭川の極寒の地で「日本一暖かい住まいをつくる」というポリシー・・簡単に実現できることではないと思います。1つ1つの改良を積み重ねてきた結果なのでしょうか?

髙橋 そうですね。そのポリシーでずっとやってきて改良を重ね、今の形が出来ているのだと思います。当時は特に、「ハウジング髙橋の和室はすごいね」「ハウジング髙橋の家はおさまりが良いね」と言っていただけるような、技術を売れる場面がたくさんありました。しかし時代が変わるにつれ、和室はいらない、◯◯は既成品で良い、と、弊社ならではの技術を使うところが少なくなってきてしまいます。そのような中で、16年ほど前、大手ハウスメーカーからハウジング髙橋に戻った私は、昔ならではのやり方のままでいる会社を改め直す決意をします。

布広 会社に戻られる前はハウスメーカーさんでどのようなお仕事をされていたのですか?

髙橋 大学で設計を専攻していましたのでハウスメーカーでも設計をやっていたのですが、営業も回してくれと言われて主に設計と営業を担当していました。いろいろと覚えさせてもらいましたね。そのような中でハウジング髙橋の方からお呼びがかかり、ハウスメーカーの方でもそれなりに実績を重ねていたタイミングでしたので正直少し迷った部分はあります。ハウジング髙橋に戻るか、このままハウスメーカーにいるか、どちらを選択したほうが自身の成長につながるかを考えた時に、「厳しいことも多いかもしれないけれど、やはりここは」と、戻ることを決意しました。

布広 これまでインタビューさせていただいた皆様も先代がいらっしゃる立場で、皆さん幼少期から住み込みで大工さんが働いておられ、いずれ戻ってくるようにと刷り込まれていたようなのですが(笑)、そのあたりは?

髙橋 そうですね(笑)現場に連れて行かれたり、仕事を手伝わされたり、確かに刷り込みされていましたね。これを手伝ったらご褒美、この資格をとったらご褒美と、小さなころからにんじんをぶら下げられて成長してきたように感じます(笑)

布広 なるほど、無意識のうちにこの道に入り、進んで行っていたのですね

髙橋 そうなのかもしれませんね(笑)

布広 日本一暖かい住まいをつくるぞ、と、付加断熱、基礎断熱の導入を行い、基礎の業者からそんな面倒くさいものできないぞと言われ断られ、基礎工事も自前でおやりになるようになったというくだりがホームページに書かれていたのですが先駆者として、どこもやっていないようなことをやり始める時というのは既成概念とか、規定路線との戦いじゃないですか、ある意味。「これが王道だ」と思っている人からしたら、なんでこんなところに手をかけないといけないのかと思われてしまうのも当然だと思うのですが・・

髙橋 そうですね。私達の仕事は、何かを買って売るわけではなく、なにもない所から新しいものをつくる商売です。こういうものが作りたい、こういう事がしたいと思えば出来ないものはないのです。やっていくうちに仲間が現れ、一緒に考え、試行錯誤し、苦しみながらもやっとの想いでそれが完成した時に、「いいものが出来た!」「お客さまに満足して頂けるものができた!」と、喜び合える・・昔はそういうような人たちが多かったように思います。特にハウジング髙橋には。

布広 そのような姿勢は、まさにものづくり日本の原点ですね。

髙橋 はい。そういった昔があるからこそ、父は信用、信頼をすごく大事にしています。昔世話になった人には今でも頭が上がらないと、よく言っていますしね。

布広 行動し続けるということは本当に大変なことだと思います。

髙橋 いいものをつくるには当然、技能が必要です。たとえ今その技術が売れなくても、ブレることなくいいものを作り続けていれば「それが欲しい」と言ってくれる人は必ず現れると信じています。安かろう高かろう、といった値段の話ではなく、「いいものはいい、悪いものは悪い。いいものはかならず評価される時が来る。だからいいものを作り続けていなければいけないぞ」と、職人さんは言われ続けていました。だから、基礎業者さんに「出来ない」と言われても、「いいものをつくる」という想いを強く持っていた私達は、「それならば自分たちで作る」、という考えに至ったのだと思います。

日本一あたたかい住まいづくりへ

布広 なるほど。その想いがあって「日本一暖かい住まい」が生まれたのですね。それと私がもう一つ気になったことがあります。お話を伺っていて手作業、現場という言葉をとても大切にしていらっしゃるように感じましたが・・・

髙橋 ハウジング髙橋には自社に大工がいて自社で施工しているので、責任は全部ハウジング髙橋にあります。一般の方は知らない方も多いかもしれませんが建築屋さんは、営業がいて設計管理をして、大工は外注というところがほとんどです。その場合何か問題があったとき、誰が責任を負うのでしょうか?「大工のせいだ」「いえそれは設計側が」などと、責任転嫁し放題です。でもそれってお客さんには関係ないことじゃないですか。ハウジング髙橋は自社にこだわり、万が一何かあった際は「申し訳ありません」と言って速やかに修繕する。そしてその内容を会社自体で把握し、二度と同じことが起こらないように改善していくよう心がけています。

布広 そういう意味では、ハウスメーカーにいらっしゃって、やはりハウスメーカーさんだと、役割分担のバトンタッチがすごく進んでいると思うのですが、現場力を大事にしていらしゃっるハウジング髙橋さんに戻ってきて感じた違いはありますか?

髙橋 失礼かもしれませんが、元いたハウスメーカーでは他の職人さんが活きていないんですよね。逆にハウジング髙橋の職人さんはとても活き活きしている、そう感じました。仕事を請け負う下請け業者、下請け大工さんにとっては結局受注をとって値が高い、安いという形でしかありません。直接お客さまの顔を見て仕事をするわけではなく、元請け会社からこの金額でこの日までにやってくれと言われてもいいものが出来るわけがないですよ。だったらパパっと、やっちゃうよね。見えない所なんて。心込められないのは当たり前です。ここは大きな違いなのではないでしょうか?

布広 それでは髙橋社長は迷いなく、このハウジング髙橋さんの良さをまた次の時代へ受け継いでいかれるのですね。

髙橋 ハウスメーカーにいた時は、若気の至りもあって、何でもできる、何でも売れると思ってやっていましたが1人でやるのには限界があります。やはりみんなで協力しあって受け継いでいかないとと感じています。ハウジング髙橋に戻ってきた時は、皆からお前は何をやってくれるんだと、そういう目を周囲から向けられました。しかし、今考えてみると当時、やはり自分は現場での経験が弱かったなと感じます。私が戻ってからとあるお施主さまの息子さんが家を建てるということでお手伝いさせていただきましたが、これまでは技術がウリのハウジング髙橋だった中で、見た目の部分にもこだわったプランのご提案をさせていただきました。お陰様で展示会でとても評判が良く、そこからまた新しいお客様の層を増やす事ができました。「旭川で二十何社ある中でハウジング髙橋が一番良かった」とのお言葉を頂戴することもありました。あまりに反響が良く、ここからまた大忙し。嬉しいなどと言っている暇もないほどでした。もともとのお客さまは父が担当し、新しいお客さまは全部自分が担当していましたので、もう忙しくて忙しくてとうとう身体を壊した時に、やっと、社員を増やそうという決意ができたくらいです。

布広 今はどうですか?

髙橋 今はとにかく人を増やそうという気持ちはないんですよね。しかし、同じ想いをお持ちの方はいつでも歓迎しています。

布広 ものづくりで人の心を動かすお仕事ですから、生産性とか働き方改革とか、そういった考え方は一概には合わない感じもしますよね。

髙橋 そうです。ただ働くのではなく、ものを新しく作る、お客さまとともに創り上げていくという、この仕事が好きな人達じゃないと、成長していけないと思います。

布広 今はそういう方々が手を上げて入ってきてくださっているのですね?御社のポリシーを受け継いでいくれる人を確保し、育てていく・・今後そこが大変苦労されるポイントだと思います。

髙橋 実は、現状はあまり心配していませんね。作るという職人の市場を確保できていれば、商売になると思っていますから。売り手側の目線でサービス製品を良くするのではなくて職人がいなかったら実現できないレベルの家づくりを続けていくこと。人の手を大切にする会社で在り続けること。そうすればここで働きたい、という人は必ず来てくれると信じています。

布広 いたずらに市場を拡大するよりも、今ある市場を守っていかれるのですね。

髙橋 難しい物件や手間のかかるものをあえてやっていこうとも思っています。技術を売ることの出来るところで勝負しなければ、ハウジング髙橋の良さが伝わらないですから。特に札幌の市場ではね。

布広 となると、弊社が紹介するお客さまは、「ものづくりや職人による家づくりに興味があるお客さま」がピッタリになってくるのですかね。

髙橋 そうですね。うちは、「この家いくらでしょう?」と価格を気にされるお客さまは少ないです。技術の方に関心があるお客さまが非常に多いように感じます。同業者さんでさえうちの建物を見て「クオリティが違う」とよく言ってくださいます。やはり、技術のある大工がつくる家はいわゆる「おさまり」がひと味もふた味も違うのだと思います。

布広 ちょっとした差で大きな差を生んでいるのですね。

髙橋 結局、それを創る人が大事なのです。

布広 人を探す、見つける、入れていく、ということをあまり心配されていない髙橋社長。人口が減っていって、大工の絶対数も減っていき、大変そうだと思ったのですが、ハウジング髙橋さんは心配なさそうですね。

髙橋 業界的な部分では大工の数が減っているというよりも、いいものが作りたいのに作らせてもらえない。利益重視、ローコスト、おもしろくない仕事、あぁ、この業界にいたくない・・・と、大工の行き場がなくなっていることが現実だと思っています。いいものを作ってみたいという人が減っているわけではないと思っているので僕らはいいものを作り続けているから、ただ待っていれば良いのです。

布広 本当は作りたい想いがあるのに、思う存分作らせてくれる所がない。しかし、うちに来たらできるよ、と待っていれば、いい人材を集めていけるのですね。

髙橋 そのために、大工さんの腕を発揮できる場所も作り続けていかなければなりません。

今、弊社では不動産会社とタイアップしたお仕事もしています。不動産会社の強みと弊社の強みで足りない部分を補い合い、お仕事をしていくことで横のネットワークも増え、自社だけでなく業界全体の繁栄に繋がります。自社だけでなくお互いに助け合い、地域や業界を盛り上げていくことも大事だと思っています。

布広 なんと。単独で利益を追うのではなく、業界で補い合うことも大切にされていらしゃるのですね。

髙橋 そうですね。そうしないと今後やっていけないと思っています。自社のことだけを考えてやっていたら、いつか限界がきてしまうでしょう。もちろん、自社の仕事以外でも、必ずお客さまあっての仕事であることは変わらないのできちんとしたものを建てて、駄目なものは駄目と、変わらぬポリシーは持ち続けています。

布広 そうしないとこれまでのファンが離れていってしまいますもんね。地域密着で家づくりを行われている工務店さんは、無理に事業を広げすぎずコアなファン層にしっかり自社の強みを伝えていくことが大事だなと改めて感じました。

髙橋 もちろん、会社として大きく発展していく為にはそれだけではだめだと思っているのですがね・・・しかし別事業なら関係ありません!

布広 何か別事業をやられるのですか?

髙橋 MUSBUさんみたいにカフェはしませんよ?(笑)実は私がハウジング髙橋に戻ってからはアパート業もやっています。住宅と同じように断熱性能の高いアパートを自社で作ってきました。この実績があってようやく旭川の不動産会社とタイアップして仕事ができるようになりました。これまで自社でこだわりのアパートを作り続けてきた実績を見ていただき、これなら信用できるし、間違いないということでご契約いただけたのです。当時お金儲けではなく、自分たちのこだわりを貫いてきたからこそ今に続いているのだと思います。

布広 信頼を築くまでは目先の利益を追っていてはだめというわけですね。アパート業、最初は自前でやられていたのですか?

髙橋 そうですね。最初のころは大工さんの仕事がない時に、大工さんの仕事をつくろうということで、自社で土地を買ってアパートを建てていました。それを見てオーナーさんから依頼をうけるようになってきたのでそれからは自社でやることはなくなりましたが。

布広 オーナーさんからしたら、なるべく安く建てて相場で貸して、利益を出したいという考えだと思うので、最初からオーナーさんをつけていたら、ハウジング髙橋さんが本当につくりたいアパートが作れなかったかもしれないですね?

髙橋 それが、実は違っていてですね。もともと安く建てて、駄目で人が入らないアパートが多いみたいなんですよ、この業界。だからここでも私達がいいものにこだわって作り続けていれば、それをわかってくださるオーナーさんからご依頼がくるのですよ。

布広 手軽にこしらえたものは見抜かれてしまうのですね。いやぁ、つくづく、お客さまと作り手の思いが合致してものづくりをされているように感じます。

髙橋 父は自分が嫌なものはつくらないというタイプの人でした。お客さまがやりたいといっても、そして例え喧嘩したとしても嫌なものはやらない。5年程経ってから、「やっぱり会長(父)の言う通りだったわ!」とお客様に思ってもらえる、そんなパターンが多かったようです。父がお客様の為を思って「それはやらないほうが良いからやらない」という回答をしていたことは間違いありません。私は逆でオールマイティーに対応するタイプです。「出来ない」という回答をするのではなく、どうご要望を形にしていくか、どう実現するかを考えて応対しています。

布広 社長と会長、多少の応対の違いはあるかもしれませんが、常に同じなのは「お客さまの為に良い家づくりをする」ということなのですね。

モノ作りが息づく感謝フェア
50周年の節目に太陽光発電へ

布広 毎年オーナー様の感謝フェアをおやりになっているのですか?

髙橋 ええ、今年も開催します。感謝フェアと言ったら食べて飲んで終わりの所が多いですが、ハウジング髙橋はちょっと違います。私が工務店の息子として生きてきた環境、木とくぎとノコギリが常に手の届くような距離にある環境を、そうでない環境の子どもたちにも少しでも体験していただきたくて、感謝フェア=ものづくりができる場所として毎年開催しています。子どもたちにものづくりの楽しさを伝えたいのです。それから、お客さまと口下手な大工さんをつなげたいとも思っています。イベントでは親子で一緒のものをつくる大会を開催し、表彰を行ったりもしますよ。今年で8回目の開催となります。

布広 ものづくりをして、その場で表彰を?御社の歴史と紐付いていますね。技術を競って表彰して・・

髙橋 はい表彰台をつくってメダルも木でつくって。

布広 子どもさんからしたら褒められた思い出と夏休みの自由工作が一緒にできちゃう、素晴らしいですね(笑)

髙橋 そうですね。メダルづくりにも気合をいれていますよ。実は弊社にはレーザーがあるのですよ。そのレーザーで、メダルをつくるんですけど・・・

布広 木のメダルですか!!?いいですね。おもしろい。

髙橋 ええ、デザインもして、つくるんです。このレーザーの機械、正直高いんですけど・・・(笑) 余った材料って勿体無いじゃないですか?しかし僕自身の技術では大工さんのようになにか作れるわけではない。それでは余った木で、お客様の為に何ができるかといったらレーザーで名前をいれたり、デザインを入れたりしたら喜んでいただけるのですよ。これでお客さまにオリジナルグッズがプレゼントできるようになりました。

布広 社長が「僕は生まれた時から木があり、のこぎりがあり」と仰ってましたが、今の時代、マンションや家の中にこもってゲームをし、舗装された道路の上だけを歩いていたら気付くことの出来ないすばらしい体験を子どもさんに提供されているなんて、本当に素晴らしい取り組みですね。この体験がきっかけでものづくりが好きになったり、将来の職人さんにつながったり、なんてこともあるかもしれませんよね。

髙橋 ちょっとしたものを作るのも大変なのに、僕のお家を作ってくれた大工さんって本当にすごいなぁってなるとまたいいですよね。毎年来てくださるお客さんもいらっしゃいますし、大工さんも家を作るだけでなく、ちゃんとお客さんとお話し、関係性をつくることができる機会があるのは、とても良いことだと考えています。

布広 50周年を迎え、その先の目標、ビジョンを教えていただけますか?

髙橋 伸ばすということではく、私達の技術がどう評価されるかという楽しみがあります。旭川、そして北海道の中でどうなるのか、試してみたいです。そしてそれは自分だけでなく関わる皆と共に挑戦していきたいですね。あとは国の方向性的にも省エネに関することで、実は今、別事業で太陽光発電所プロジェクトが進んでいます。自社で太陽光発電所を造りあげているのですが、それが完成すれば建物にパネルを入れた時に他社さんではできない価格帯や仕上げがご提供できるようになり、Nearly ZEHではなく、完全なZEH住宅がご提案できるようになります。

布広 電気部分も自社でまかなっちゃえるわけですね!売り買いにも及んで・・これはスゴイ!

髙橋 結局、太陽光の部分は理解できていないと駄目な部分なのだと思っています。だから、皆太陽光にした、だけど結果高かった、という結果になってしまう。ちゃんと理解して、ちゃんとお客様が省エネを実感できて、メンテナンスが容易になるような技術をちゃんと提供すれば、「日本一暖かい住まい」の上に「日本一お金がかからない住まい」にもなるはずです。これが実現できるのを楽しみにしています。

布広 なるほど!そういうわけですか!

髙橋 これは今後チャレンジしていく部分としてのお話でした。

布広 いつくらいから世の中にオープンされるのですか?

髙橋 そうですね、来年のGWにはモデルハウスを、という目標で進めています。うちの出来る技術を全面的に出した建物をつくりますよ。

布広 2019年のGWがまた、御社のターニングポイントになりそうですね。

髙橋 そうなれば良いなと思っています。

布広 それは大変大きな楽しみですね。来年の春には是非そのモデルハウスを拝見させてください。それで50周年の区切りが来るのですね。

髙橋 50周年だからこの太陽光発電所プロジェクトを開始したわけでもなかったんですけどね。年に1回、新しいことにチャレンジする、ということを、私達は大切にしています。人のご縁も大切にしながら・・。

対談後記

技術力を磨き続けるハウジング髙橋。
そのポリシーの原点は、創業時から続く技能グランプリへの連続エントリーと連続入賞の数々にあった。また、当時先駆けだったという基礎断熱など新工程の導入も、施工現場からは疎ましがられながらも妥協せずイノベーションを繰り返すなど、とにもかくにも「日本一暖かい家づくり」に邁進してきた結果が、現在の同社の礎となってきた模様。
創業50周年を迎える同社内では太陽光発電所プロジェクトが進んでおり、来年(2019年)のゴールデンウィークには完全ZEHを目論むモデルハウスをお披露目する予定。
「環境が人を育てる」とは、人材育成観点でよく語られる言葉。その意味では、冬の寒さの厳しい旭川に地域密着して「日本一暖かい家づくり」を目指し続けてきた同社にとってみれば、再生可能エネルギーを新たな課題として取り組むことは、しごく自然でなおかつ必然な事なのかも知れない。

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