注文住宅の建築会社は「1社即決」が約6割。比較派を悩ませる“各社の違いと見積もり”のわかりにくさ
注文住宅は、人生の中でも大きな買い物のひとつ。
自分たちの理想の暮らしを形にできる魅力がある一方で、「どの建築会社(工務店やハウスメーカー)に依頼すればいいのか」は、多くのご家庭にとって悩ましい問題です。
ということで今回はNEXERと共同で、事前調査で「住宅を購入したことがある」と回答した全国の男女147名を対象に「注文住宅における建築会社選びの悩み」についてアンケート調査を実施しました。
| 「注文住宅における建築会社選びの悩みに関するアンケート」調査概要
調査手法:インターネットでのアンケート 調査期間:2026年1月29日 ~ 2月4日 調査対象者:事前調査で「住宅を購入したことがある」と回答した全国の男女 有効回答:147サンプル 質問内容: 質問1:注文住宅を建てる際、建築会社(工務店・ハウスメーカー)を何社比較しましたか? 質問2:その理由を教えてください。 質問3:建築会社を選ぶときに重視したポイントは何ですか? 質問4:その理由を教えてください。 質問5:複数社を比較する中で困ったことはありますか? 質問6:複数社を比較する中で、もっとも困ったことを教えてください。 質問7:それに困った理由を教えてください。 ※原則として小数点以下第2位を四捨五入し表記しているため、合計が100%にならない場合があります。 |
<h2>質問1:注文住宅を建てる際、建築会社(工務店・ハウスメーカー)を何社比較しましたか?</h2>
まず、建築会社(工務店・ハウスメーカー)を何社比較したかについて聞いてみました。
もっとも多かったのは「1社(比較せず決めた)」で59.2%でした。次いで「3社」が16.3%、「2社」が12.9%と続きました。「4〜5社」は7.5%、「6社以上」は4.1%という結果です。
約6割の方が比較せずに1社で決めているという事実は、家づくり初心者の方にとっては少し意外に感じるかもしれません。一方で、2社以上を比較した方も全体の約4割に上り、慎重に検討を重ねた方も一定数いることがわかります。
質問2では、どのような理由で1社に決めたのか、または複数社を比較したのかを聞いてみたので、一部を紹介します。
<h3>「1社(比較せず決めた)」</h3>
- 知人の紹介だったから(50代・男性)
- 最初から決めていたから(40代・男性)
- 建築条件付きの土地を買ったから(40代・男性)
<h3>「2社」</h3>
- 見積もりを比べたかったから。(40代・女性)
- 一社だと不安だったから。(50代・男性)
- 比較しないとわからないし失敗したくないから(40代・女性)
<h3>「3社」</h3>
- 比較してコスパの良いところに頼みたかった(50代・女性)
- いろいろなパターンを見たかったから(30代・女性)
- 工法など各社特徴が違うから(40代・男性)
1社で決めた方の多くは「知人の紹介」「以前からの信頼関係」「建築条件付き」など、すでに会社との接点や信頼があったケースです。
一方、複数社を比較した方は「一生ものだから」「失敗したくない」「見積もりを比べたい」など、慎重に判断したいという気持ちが理由として挙げられています。
<h2>質問3:建築会社を選ぶときに重視したポイントは何ですか?</h2>
続いて、建築会社を選ぶ際に重視したポイントについて聞いてみました。
もっとも多かったのは「価格・予算内に収まるか」で38.8%でした。次いで「住宅性能(耐震・断熱など)」が21.1%、「間取りの自由度」が9.5%でした。
質問4では、価格・予算や住宅性能、間取りの自由度について、実際の意見を聞いてみたので、一部をご紹介します。
<h3>「価格・予算内に収まるか」</h3>
- 予算内に収まらないと話にならないから。(50代・女性)
- 予算が決まっていたから(40代・女性)
- 予算が決まっているし、ローン返済におわれたくないから(50代・女性)
<h3>「住宅性能(耐震・断熱など)」</h3>
- 地震大国日本なので。(70代・男性)
- 長く住むためには基本性能が一番大事だと思う(40代・男性)
- 天災耐性および光熱費に多大なる影響があるから。(60代・男性)
<h3>「間取りの自由度」</h3>
- 理想に近づけたいから(30代・男性)
- 間取りが一番大事(60代・男性)
- 家族で長く居心地の良いリビングにしたくて形や広さをこだわった。(30代・女性)
価格を重視する理由としては「ローン返済に追われたくない」「限度額が決まっている」といった、現実的な家計の事情が反映されています。
一方、住宅性能を重視する理由には「地震大国日本だから」「阪神大震災を経験した」「震災で被害に遭った経験がある」など、自然災害への備えを意識した理由が多く挙げられました。
<h2>質問5:複数社を比較する中で困ったことはありますか?</h2>
続いて、注文住宅を建てる際に2社以上を比較した方に、比較する中で困ったことがあったかを調査しました。
〈グラフ画像〉
その結果、困ったことが「あった」と回答した方は26.7%、「なかった」は73.3%でした。比較検討をスムーズに進められた方が多数派ではあるものの、4人に1人以上が何かしらの壁にぶつかっているという結果は見過ごせません。
では、実際にどのような点で困ったのでしょうか?
質問6では、困ったことが「あった」と回答した方に、もっとも困ったことを聞いてみました。
「各社の違いが分かりにくい」と「見積もりの条件が揃わず比較しづらい」が、ともに31.3%で同率1位という結果でした。
次いで「仕様やグレードの説明が難しい」が12.5%、「断りづらい・営業が強い」「打ち合わせの回数が多く時間がかかった」「家族の意見がまとまらなかった」「その他」がそれぞれ6.3%となっています。
質問7では「各社の違いが分かりにくい」「見積もりの条件が揃わず比較しづらい」を選んだ理由について、実際の声を聞いてみたので、一部を紹介します。
<h3>「各社の違いが分かりにくい」</h3>
- 数値での比較が出来ない。(60代・男性)
- どの会社を選べば良いか難しいため(40代・男性)
- 比較するにも外壁や内装が全く違ったり難しいところが沢山あって頭が混乱した。(30代・女性)
<h3>「見積もりの条件が揃わず比較しづらい」</h3>
- 各社考え方が違うし予算の関係もあるので一概に決められない(40代・男性)
- 業界用語が多く表現が統一されていない(40代・男性)
- 単価がわかりにくい(60代・男性)
各社がそれぞれ異なる仕様や見積もりの出し方をしているため、単純に横並びで比較することが非常に難しい実態が浮き彫りになっています。
また「業界用語が多く表現が統一されていない」という意見にも表れているように、建築の専門知識がない方にとって、情報を正しく読み解くこと自体が大きなハードルとなっています。
<h2>まとめ</h2>
今回の調査では、注文住宅を建てた方の約6割が建築会社を1社に絞って決定しており、比較検討をせずに進めた方が多数派であることがわかりました。比較した方の中でも約4人に1人は「困ったことがあった」と回答しています。
建築会社選びでは価格を最重視する傾向が強い一方、耐震性や断熱性といった住宅性能を気にする方も多く、判断基準が複数にまたがる難しさがうかがえます。
住まいの相談窓口「むすぶ」では、中立的な立場から建築会社選びのサポートを行っています。建築会社を熟知したプロのアドバイザーが、各社の強みや特徴はもちろん、弱みもしっかり把握した上でご紹介しています。
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