コミュニケーション力の低下とみるか、ディベート力のなせる業とみるか
昨日の某電力会社の資金還流疑惑会見での一コマ。
町の有力者と言われる人物から贈与されたとされる金品が、実に3億円を超えるとの実態が明らかになったことを受け、某記者からの質問。(てにをはや一言一句の齟齬はご容赦を)
「これほどまでの巨額な金品が一個人から提供されてきたにも関わらず、(受け取った側の社員の中で)その資金の出所がどこなのかと疑問に持った人はいなかったのですか?」
某社役員の回答。
「誰もその出所はわからなかったという事です」
回答を受けての記者のリアクション。
「30年間に渡って誰一人、ということですね?」
「あくまで第三者委員会による調査の結果としては、です!」(某社役員回答)
何だかなぁ、です。
ここで、本コラムのタイトルを
「真摯に相手の質問に答えようとしているか、
自分が不利にならぬように答えたふりをしているか」
と言い換えてみるとどうでしょう。
噛み合っていない、と客観視して嘲笑するか、
うまくすり抜けたな、とその保身術をアッパレ!と評するか。(ホントはうまくないけど)
いずれにせよ、この姿、自分の子ども達に見せられるのでしょうかね?
この某社役員さんは。
まぁ、ここ数週間では、某新進気鋭(だったはず)の新大臣も「?」な珍回答でSNS内を盛り上げたりもしているからなぁ。
ただこれ、意外と日常の様々なコミュニケーションの中でも発生しているのですよね。
意外と重要な会議の中なんかでも。
私は会社員時代、こういった曖昧なやり取りは許さないスタンスで臨むことが多かったものです。
問題の本質を分かりにくくしてしまったり、若いメンバーが多い場であれば成長を阻害することに繋がってしまうためです。
もちろん、あくまでTPOをわきまえながら、ですけどね。