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現場主義vs大本営判断

たまたまなのか、

意図的なのか

 

日経ビジネスの巻頭コラム「有訓無訓」が2週連続で

現場重視

を説くトップ言となっている。

 

現場で起きている事実・実態を見誤ると、

大事な判断を誤って下すことにもなり得る。

 

現場を知らずして経営判断を下すと、

顧客にしろエンドユーザーにしろ、

マーケットから決して受け入れられないサービスを展開してしまう。

 

マーケットから受け入れられないサービスを提供しようと

無理をすると、

道理や合理性を見失い、

提供する「現場」は疲弊の一途を辿る。

 

かつての大戦末期の大本営戦略もそう、

某大ヒットドラマの「事件は会議室で起きているんじゃない!」もそう。

 

わたしもかつて会社員時代、事業部の事業提供価値を最終決定する重要局面、

意思決定者であり数カ月前に違う部署から着任した執行役員が難しい決断に迫られた際、

私はあらゆる角度から進言を行った。

 

執行役員は東京本社で取り得る限りのデータやユーザーの声を収集し、

自身の判断の確かさらしさを示す根拠を手繰りに行った。

 

示されたデータ結果は、

私の進言した内容の通りだった。

 

ならば、と(自身の仮説と異なるデータ結果を見た)執行役員は、

「現場に連れていけ」

とその重い腰をやっと上げて下さった。

 

私がお連れするべく選んだ「現場」は、

2月極寒の雪深い

北海道旭川市だった。

 

先のデータ結果を最も肌感覚で感じ取ることのできる、

当時の事業部で最北端の地だった。

 

下された事業判断は…

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