結果に表れる、徹底力の差 ーCI活動
業界トップクラスの企業に訪問した。
誤解を恐れず言えば、
「黙っていても(お客が)集まる状態にはなった」
ステイタスに既に位置する企業である。
小一時間ほどの滞在で、その秘訣がわかった。
徹底力である。
まず、通り過ぎる従業員さんが、挨拶を欠かさない。
一人たりとも漏れなく、である。
しかしながらその挨拶のスタイルは様々だ。
「いらっしゃいませ!」
「いらっしゃいませ~」
「(場の空気を読んで)…会釈のみ」
故、逆に自然体の様として伝わってくる。
服装にも清潔感が漂う。
季節外れの重たい色を配したものは見当たらない。
しかしながら、こちらもスタイルは様々だ。
ジャケパン、丸首、ウォッシュト…
ご挨拶程度だったが、代表取締役社長の登場でも「答え合わせ」ができた。
シニアのトップ自ら、クールビズを着こなされていた。
聞くところによると、これらインナーブランディングからはじまるCI活動は、
ご子息にあたる取締役副社長の陣頭指揮でなされているようだ。
推測だが、恐らくはこの副社長自らが、父親でありトップの社長様にクールビズの徹底を依頼したのではないだろうか。
繰り返しになるが、徹底されている。
CI(コーポレイトアイデンティティー)は、
CI「活動」と言われるように、
導入してからのインナーブランディングの徹底によって、結果に差が表れる。
私が気付いた範囲だけにおいても、この企業さんの場合は少なくとも、
BI(ビヘィビアアイデンティティー)
VI(ヴィジュアルアイデンティティー)
この2つにおいては、浸透の徹底さが感じ取れた。
この業界は、事業構造とマーケット構造の2つの観点において、
ニッチマーケティング
ポジショニング
が極めて重要。
言わば、最初に「とったもん勝ち」なのである。
この観点については、別の機会に改めて解説を。
「神は細部に宿る」
なのである。