舌が肥えちゃって(^^ゞ
スィーツに対して、です。
もっと言うと、珈琲に対しても。
お店で提供し始めて1年半になるので、当然かもしれませんが。
ですが、私の少なくともスィーツ対する味覚のキャリアは、実は結構長いものがありまして。
母方の祖父が菓子職人で、田舎で代々継がれるお菓子屋を経営していたのです。
今現在もそのお店は続いているので、叔父そして今や従弟に継承されてきています。
私の幼少期、両親は共働きでしたので、田舎の幼稚園が終わると、私の「帰宅先」は祖父母のお菓子屋でした。
午後から夕方にお店の工場(コウジョウではなくコウバ)にまっすぐ向かうと、そこではいつも、祖父が中華饅頭の皮を焼いていました。
目の前で鉄板の上で焼き上げているものをジーっと見つめ続ける。
焼きあがると「ほれ」と祖父が熱々の皮を渡してくれる。
私のおやつの原点です。
ですので、私の体の中には、
「祖父の作る和菓子+叔父の作る洋菓子≒スィーツの味」
という方程式がすり込まれています。
どれも素朴で、余計なものがほとんど入っていない、手作りの味です。
自然な流れなのでしょうね。
うちのCafeで提供するスィーツは、どれも素材の味をフルに活かしたものがベースになってきます。
ソフトクリームは無香料、パフェのムースやゼリーもすべて手作り、コーヒーはスペシャルティ。
今日は店のお休みを利用し、cafeの買い出しに来ています。
出先でcafeやスィーツのお店を見つけると、ヒントを探しに何かしら口にしてみます。
こちらも自然と、なるべく「そのまま」の商品もしくは素材の「かけ合わせ」レベルのものを手にしてみることが多くなります。
(ゴテゴテと色んなものが乗っかっていたり混ぜ合わされているものには『見せかけレベル』が少なくありません)
いまも、素朴な「かけ合わせ」スィーツを試してみているところです。
やっぱりと言うべきか、予想通りの味なんだな、これが…。
ま、だからこのお値段か。無難な価格設定かな。
なかなか、「!」と思えるスィーツには出会えなくなってきています。
(そりゃ、良い値段を出せば確率は上がりますが)
逆に言えば、「相場観」の確認にはなります。
けどでも、個人的には気軽に嗜める機会がどんどん減ってきているような…
ある意味で職業病、少なくとも「副作用」といったところか(苦笑)