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【家づくりノウハウ】北海道の暖房選びについて

 

 

11月に入り肌寒い日が増えてきましたね。寒くなると暖房器具を何にすべきかご検討される方も多いと思います。暖房器具もいくつか種類があり、各々にメリット・デメリットがありますのでご案内させていただきます。

【暖房器具の種類】

 

①セントラルヒーティング

1つの熱源機と複数の端末機で家全体を暖めます。寒冷地である北海道では一般的な暖房器具として使用されることが多いです。セントラルヒーティングは、大きく分けて「温水式」と「温風式」の2種類があります。基本的に、一戸建てでは「温水式」が使用される事が多いです。対して、温水式と比べて冷めやすい特徴のある「温風式」は小規模な建物に使用される事が多いです。熱源機はボイラーが一般的で、使用するエネルギーは電気・ガス・灯油等になります。

 

(メリット)

家の中で温度差ができにくいのが最大のメリットです。

●結露発生やヒートショックも心配することなく生活することができます。

●火を使わないので火事のリスクがなく安全性が高いです。

 

(デメリット)

初期費用が高めになりやすい事です。

●工事日数を要し、冬の間24時間稼働することになるので燃料費のコストがかかります。

 

②パネルヒーター

表面積の広いパネルから遠赤外線の作用によって直接ふれなくても伝わる放射熱で周りの空気を温めてお部屋を暖めます。

 

(メリット)

●パネルの表面は、もし触ってしまってもやけどするほど熱くなりにくくお子様にも安心です。

●送風によって室内を暖める仕組みではないので、空気も乾燥せず運転音が静かです。

 

(デメリット)

エアコンやストーブと比べると、暖かく感じるまでにお時間を要します。

●リビングや広いお部屋を暖める力はないので部屋全体を暖めるには不向きなことです。

 

③床暖房

床暖房には、「温水式」と「電気式」の2種類があります。温水式床暖房は室外機として設置する熱源機で作られた温水を床下直下まで配管を用いて導き、床材を加温することで、部屋全体を暖めることができる暖房システムです。温度分布が均一で、電気式床暖房と比べるとランニングコストも低く、現在は温水式暖房を取り入れている住宅会社が多い印象です。

 

(メリット)

足元が温まるので体が温まりやすく、低い室内温度でも暖かさを感じることが可能です。

●室内の温度ムラがなく空気を綺麗に保ちながらも均一にお部屋が暖まります。

●空気の乾燥も抑えられ、結露やカビの原因となる水蒸気も発生しません。

 

(デメリット)

導入時、初期費用が高く、将来的にメンテナンスの必要があります。

●お部屋の温度が温まるまでに時間を要し光熱費もエアコンと比べて高めの傾向があります。

 

④寒冷地用冷暖房エアコン

エアコン暖房は、熱交換器で空気に含まれた熱を外気から取り入れ、コンプレッサーで圧縮して、冷媒に熱を乗せて室内機へ運び部屋を暖めます。寒冷地用エアコンの圧縮機は一般地用より強力なため素早くお部屋を暖めることが可能です。寒冷地用エアコンの特色は、暖房能力が強く、霜や雪、凍結の対策がとられています。

 

(メリット)

火傷・火事、灯油漏れ等の心配がなく、小さいお子様がいるご家庭でも安心です。

●換気の必要がないことです。

●夏場は冷房としても使えるので、一台二役は最大のメリットになります。

 

(デメリット)

エアコン暖房は、温風の影響で室内の空気が乾燥しやすいです。

●高い位置にあるエアコンはお部屋の低い位置が暖まりにくいことです。

 

⑤薪ストーブ

燃料の薪があれば、電気やガスを使用せずお部屋全体を暖めることができます。

 

(メリット)

●電気やガス等の光熱費が不要になることです。

●赤外線の輻射熱でお部屋を暖めるので全体が暖まりやすいです。

●お洒落でインテリア性が高い上に揺れる炎に癒し効果もあるといわれております。

●薪ストーブの上にお鍋を乗せて煮込み料理等も可能です。

 

(デメリット)

●初期費用が低く見積もっても100万円前後(工事費込)と高額になりやすいです。

●燃料となる薪は乾燥させて保管する必要があるので広い保管場所が必要になります。

●火を付けてからお部屋が暖まるまで時間を要します。

●継続的な薪の購入と煙突清掃も年1回は必要になります。

 

上記5種類以外にも、北海道の冬で古くから使用されてきたストーブがありますが、ストーブは設置された空間のみを集中的に暖めることができる暖房器具になります。また暖かさは性能面によっても変わってきます。お家づくりを検討されている方にご参考いただけますと幸いです。

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